ファッション業界で人気の犬種ベスト5は?
London has gone to dogsーー。イギリス人は犬が大好き。もちろん、それはファッション業界でも同じだ。
実際どの犬種が人気なのか少し調べてみたら、最近人気があるのは、驚いたことになんとそれは日本の柴犬。イギリスではあまり見たことがない、その特異な姿に街を歩いていても「それはーーキツネ?」と間違われてしまうこともあるのだとか。しかしくるっと回った尻尾。人懐こそうな顔。そのキュートな姿に人気は急上昇だ。日本犬というレア種ということもあり、飼いたいという人が急増している。しかし柴犬は「ツンデレ」的な少し頑固な性格などもあり、ラブラドールやスパニエルなどのイギリスの犬種と比べると扱いが難しい。そのためブリーダーも安易な販売は控えており、飼い主とはかなり深いコミットメントをすることが多く、そのためウェイティングリストが長い。そのほかにも秋田犬や甲斐犬なども密かな人気があり、日本犬の魅力に惹かれるイギリス人が増えている。
エリザベス女王の愛犬であるコーギー。今では彼女はこのコーギーに加え、ダックスフンドとコーギーのミックスであるドーギー、そしてコッカースパニエルの4匹を飼っている。一般的に人気があるのはラブラドール。その愛くるしい、人懐っこい性格が大人気。そしてボーダーコリンやスパニエル、もちろんビーグルやラブラドゥードルなども、人気が高い。ではとくにファッション界で人気の犬は?
1。FrenchBulldog フレンチブルドッグ
『ヴォーグ』UKの編集長も愛するフレンチブルドッグは、ファッション業界では人気がダントツ。「フレンチィ」の愛称を持つフレンチブルドッグ。元々、19世紀にパリで見つかったのが始まりと言われている。基本的にはイギリスから輸入されたトイブルドッグとのクロスと言われている。
2。Dachshund ダックスフント
愛らしく、忠実なダックスフンドは、ウィンナー犬、アナグマ犬、ソーセージ犬とも呼ばれ、短足で胴長のハウンドタイプの犬種。標準的な大きさのダックスフンドは、アナグマやその他の穴蔵に住む動物の匂いを嗅ぎ、追いかけ、追い出すために開発された。
3。Italian Hound dogイタリアン・ハウンドドッグ
サイトハウンド系の小型犬は、古くから貴族や王族に親しまれてきた。シュヴァーベン公フリードリヒ2世、メディチ家、ヴィスコンティ家、フランス王ルイ11世、デンマーク王アン、キャサリン大帝、ヴィクトリア女王などが飼っていたとされる犬種はしばしば絵画に登場する。
この犬種は19世紀前半にイギリスに持ち込まれ、イタリアン・グレーハウンドとして知られた 。胸が深く、腹部がしまっていて、細長い脚と長い首がある。頭部は小さく、細長い。被毛はソリッドブラック、グレー、イサベリンのいずれでもよく、胸と足のみに白いマーキングが認められる。
4。Whippet ウィペット
フォトグラファー、モデル、芸術家など、多くの業界人に飼われている犬種。イギリス舞台俳優、ナサニエル・パーカーはロッティというグレイのウィペットを。女優でコメディアンのジェニファー・サンダース、ファッションフォトグラファーのランキンなど、ウィペットラバーは数多い。ハウンドドッグよりは小さいウィペットは、イギリスの中型犬種。イギリスを起源とするサイトハウンド種で、グレイハウンドの子孫にあたる。猟犬の仲間であるウィペットは、ルアーコーシング、アジリティ、ドックダイビング、フライボールなどのドッグスポーツにも参加することが多い。名前は、現在は死語となっている17世紀初頭の言葉に由来し、「活発に動く」という意味なのだとか。
5。Golden Retriever ゴールデン・リトリーバー
実は、多くのファッションフォトグラファーに愛されているのがゴールデン・リトリーバー。なかでもファッションフォトグラフィ界の巨匠、ブルース・ウェーバーは5匹のゴールデン・リトリーバーを飼っていることでも有名だ。ゴールデン・リトリーバーは、中型のレトリバー犬で、イギリスの犬種。穏やかで愛情深い性格と金色の被毛が特徴で、ドッグショーにもよく参加したり、ガンドッグや盲導犬として訓練されることもある。
この犬種は、19世紀ダドレー・マージョリバンクス卿によりスコットランドの領地で作り出された。彼はフラットコーテッドリトリーバーとツイードウォータースパニエルを交配し、さらにレッドセッター、ラブラドールリトリーバー、ブラッドハウンドを加えた。1913年ケンネル・クラブに公認され、戦間期には世界各地に広まっていった。
そのほか、ハンガリーヴィズラも人気がある犬種。スタイルもエレガントな猟犬だ。ケイト・イングランドやシャーロット・ストックデールなどの大物スタイリストが飼っている。ちなみにケイト・モスが飼っているのはスタッフォードシャー・クロス。最近ではパピヨンも買い始めたのだとか。
そして。統計サイトSTATISTAによるイギリスの登録数による人気トップ20はこちら。
https://www.statista.com/statistics/915202/top-dog-breeds-by-registered-number-united-kingdom-uk/
1ラブラドールリトリーバー
2フレンチブルドッグ
3コッカースパニエル
4ブルドッグ
5ダックスフンド
6スパニエル
7ゴールデンリトリーバー
8ジャーマンシェパード
9パグ
10スタッフォードシャーブルテリア
11ミニチュアシュナイザー
12ボーダーテリア
13ウィペット
14ボクサー
15キャバリエ
16ヴィズラ
17シーズー
18ロットワイアー
19ビーグル
20ジャーマンポインター
やはり人気があるのは、ラブ! 従順でありながら、悪戯好き。その愛らしく優しい性格はイギリスで一番愛されている。またシーズーやジャックラッセルなどの小型犬も人気。シーズーは、猫のような性格で、散歩もそんなに必要ではなく、自立型なので手もかからないのが人気の一因のよう。ちなみにボリス・ジョンソンが飼っているのは、ジャックラッセルクロスのDilyn。レスキュードッグだ。